「未経験だから不安でした」から始まった、グループホームのケアマネ専従のおはなし。
こんにちは。本社 経営企画室です。当社では今年から、「グループホームでケアマネジャー専従」という採用を始めました。
「長年介護の現場で頑張ってきたけれど、体力的にずっと介護職を続けるのは少し不安……」
「生活環境の変化に合わせて、自分の生活も大切にしながら、経験や知識を活かして、無理なく長く活躍したい」――そんな思いに応えるために設けた働き方です。
今回は、そんな新しい働き方で入社されたグループホームこもれびのAさんにお話をお聞きしました。Aさんは、介護の現場で働いてこられましたが、今年、初めて介護支援専門員に登録されました。ケアマネ実務未経験で当社に入社され、認知症介護実践者研修を経て、グループホームこもれびで日々奮闘されています。入社後のリアルな働き方やサポート体制、そしてこの仕事のやりがいについて伺いました。
1. 新たな挑戦へのキッカケ
――まず、介護支援専門員の資格に挑戦しようと思ったキッカケを教えてください。
Aさん: 介護の仕事を始めたの自体が遅くて……キャリアとしては、まだ13年くらいなんです。 なので、介護支援専門員の資格を取る年齢も高めになったという形です。 最初から「ケアマネを取ろう」と思っていたわけではないんですけど、介護の仕事をしてきて、スキルアップとして資格を取ろうと思いました。
2. 実務未経験からのスタート
――資格を取った後、実際にケアマネジャーとして働くことには不安はありましたか?
Aさん: はい。実務未経験なので、不安はありました。 でも、以前働いていた訪問介護の隣に、その法人のグループホームがあって。そこで働いているケアマネさんの仕事も何となく見ていたので、「施設ケアマネジャーからなら、自分も最初の一歩を踏み出せるかもしれない」と思ったんです。
最初から居宅ケアマネジャーになるのは、私にはちょっと難しいかなと思って。
――その中で、当社のグループホームに応募した理由は何でしたか?
Aさん: 自宅の近くに、こちらの別のグループホームがあるんです。 ご入居者さまが散歩しているのをお見かけすることもあって、地域になじんでいるホームの雰囲気を知っていました。 なので、その会社のグループホームというところにも安心感がありました。
――「この会社なら未経験でも挑戦できそうだ」と思った出来事はありますか?
Aさん: 採用面接のときの雰囲気が大きかったですね。 ホーム長と本社の担当者で、2名が面接の時にいらしたんですが、ホーム長がかしこまらず、ざっくばらんに話をしてくれて。 親しみやすさを感じました。 2人の雰囲気が、そのままグループホームの雰囲気や会社の社風を表しているように感じました。 グループホームの中を見学したときには、ホーム理念も説明してくれて、それも「そのとおりだな」と感じました。
他の面接も受けたんですけど、緊張が先に立ってしまって、思っていることの半分も言えなかったんです。 でも、このグループホームの面接では、そういう緊張感をあまり感じずに受けることができて雰囲気の良さを感じました。
3. 入社後のリアル
――現在の仕事内容や、1日の働き方について教えてください。
Aさん: 朝、出勤したら食堂に行って、ご入居者の皆さんに挨拶しながら、様子を伺います。 皆さんの体調やご様子を知るために、朝は、少し介護補助のような形で手伝いながら、ご入居者さまとのコミュニケーションを大切にしています。
やっぱり、ご入居者さまと直接関わらないと、その方に合った本質的なケアプランは作れないと思っています。
それが一区切りついたところで、ケアプラン作成の準備でアセスメントやモニタリングなどを進めます。 日によっては訪問診療や面会への対応などもあり、あっという間に時間が過ぎますね。
訪問診療に立ち会うことで、お薬の知識や症状ごとの経過観察の大切さも学べています。さらに介護保険の更新に関する事業所の対応や認定調査の対応など、一つひとつ教えてもらいながら、経験を重ねています。
――実際にケアマネジャーの業務に携わってみて、どうですか?
Aさん: 最近は、定期的な介護認定更新だけでなく、ご入居者さまの状態変化に伴う区分変更や、お看取りの対応など、イレギュラーな場面に直面することも多く、大変さを感じることもあります。
今までの経験や勉強で得た「知識」はあっても、それを「実際どのような支援に結び付ければいいのか」「どのようにするのが正解なのか」と思い悩む場面も少なくありません。日々試行錯誤してます。
――そういうわからないことがあったとき、困ったときは、どうしていますか?
Aさん: 本社のケアマネジャーの方が定期的に来てくれるので、そのときに疑問点をまとめてたくさん質問して、教えてもらっています。
その場で「こういうときはどう対応すべきか」という知見を学べるので、「こうすればいい」というのを少しずつ実体験として積み重ねていけば、何とかやっていけそうだなと思っています。
それから、ホーム内でも、ホーム長はもちろん、以前、計画作成担当者を経験していた介護スタッフさんもいるので、日常のちょっとした疑問も気軽に教えてもらえる環境です。
4. 働きやすさと今後のビジョン――無理なく長く、専門性を発揮する
――前職までの現場の介護職と比べて、体力面や働きやすさの違いはどのように感じていますか?
Aさん: 体力面での負担は、現場の介護職と比べると格段に楽です。 ただ、介護保険の根幹をなすケアプランを担う責任は重く、適切なアセスメントを行う難しさを感じています。
――当社では「体力的理由で介護職を続けるのが難しくなっても、経験を活かしてケアマネ専従として長く活躍してほしい」という思いでこの働き方を導入しました。この「ケアマネ専従」という形はいかがですか?
Aさん: 同感です。無理のない働き方だと思います。 介護の手伝いをすることもありますが、「ケアマネ」という立場、視点の中でやっています。
この働き方は、ご入居者さまとじっくり向き合う時間がしっかり確保でき、ケアプラン作成にも活かせると思っています。
――今後、ケアマネジャーとして目指していきたい姿やビジョンを教えてください。
Aさん: 常に「利用者さま視点」に立った支援とケアプラン作成を徹底していきたいです。
グループホームという集団生活の場では、どうしても介護側の視点で医療的な相談や調整を進めてしまいがちな場面もあります。しかし、 ご入居者さまの小さな変化に気づき、ご本人の立場や気持ちに寄り添った発信ができる存在であり続けたいと思っています。
5. これから介護支援専門員を目指す方へ
――最後に、今年度、介護支援専門員の試験を受ける方や、これからのキャリアを考えている方へ一言お願いします。
Aさん: ケアマネジャーという仕事は、これまで積み重ねてきた一定の介護経験があってこそ活きる仕事だと感じています。だからこそ、現場での介護の仕事に体力的な限界を感じ始めたとしても、これまで培ってきた介護経験を最大限に活かしながら、無理なく長く働き続けられる道だと実感しています。
そして、現場の介護職とはまた違った専門的な視点でご入居者さまと深く関わることができる、やりがいのある仕事です。「これまでの経験を活かして、新しいステップへ挑戦したい」と考えている方が、私と同じように、グループホームでケアマネジャーとして働いてくれるといいなと思います。
――おわりに。
今回、ホーム長からも「Aさんはご入居者さまの細かい部分までよく見てくれていて、ホーム全体を把握して対応してくれるので助かっている」というお話を聞くことができました。
私も久しぶりにAさんにお会いしましたが、以前お会いした頃よりも、一層頼もしく、生き生きと話をされているAさんの姿が非常に印象的でした。
未経験から始めるケアマネジャーの仕事。 最初はわからないことや迷うこともあります。 それでも、一つずつ経験を積み、ご入居者さまと日々関わる中で、少しずつ「ケアマネジャーとしての視点」が身についていく。 そして、いつしか、ご入居者さまを支援するチームの一員として、周囲から頼られる存在になっていく。
今回のAさんへのインタビューを通して、そんな姿を感じることができました。
「これまでの経験を、これからの仕事にも活かしたい」そんな方にとって、「グループホームでケアマネ専従」という働き方が、新たな選択肢の一つになればと思います。
Aさん、今回はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。 これからも、グループホームのご入居者さまを支援するチームの一員として、よろしくお願いします。